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【まとめ】独学でデザイナーになるための3つのプロセス

2019年2月3日

0. はじめに


Webデザイナーになりたい!Webデザイナーを仕事にしていきたい、でも何から手を付けていいのかわからない。。
そんな人のために記事を書きました。

専門学校や美大、デザインスクールに通うだけがデザイナーへの道ではありません。
学習の手順や、身に着けるべき知識さえ押さえていれば、独学でWebデザイナーになるのはそんなに難しいことではありません。
最近ではオンラインでの学習ツールも充実してきており、独学デザイナーへの道も歩みやすくなりました。

今回は現役Webデザイナーの私が、デザイナーとして必要だと感じることや、それを身に着けるための手段や勉強法などをまとめました。

1. 自分の将来への道筋を立てる


個人的な意見ですが、「Webデザイナーになる」と言っても、実は業務内容には幅があるように思います。
一般的にWebデザイナーと聞いてイメージするのは「Webサイトのデザインをする人」ではないでしょうか?もちろん、大筋ではそれが正解です。

しかし、会社によっては、Webデザイナーにはデザインのみを任せていたり、ワイヤーフレームを作るところからデザイナーに任せていたり、コーディングまでをデザイナーに任せていたり、Webから印刷物までを任せていたり、、、と様々です。
自分がデザイナーとしてどうなっていきたいのか、下調べを行い具体的にイメージしておくことは重要です。
特に、独学からそのままフリーランスのWebデザイナーとして活躍していきたいと考えている人は、元のうちはWebデザインのみを極めるのではなく、ある程度のコーディングスキルを持っていたほうが仕事がとりやすいでしょう。

2. Webデザイナーになるために、身に着けるべきスキルとは?


ざっくり挙げるとすれば以下です。

  • デザインの基礎知識
  • デザインのスキル
  • デザインツールの基本操作
  • コーディングスの基本知識・スキル

一つずつ説明していきます。

2-1. デザインの基礎知識

世の中にはいろんなデザインがありますが、そのどれにも共通するような”デザインの基本ルール”があります。
具体的に例を挙げるとするなら、端は揃えるだとか、目立たせたい部分はジャンプ率を上げるだとか、同じグループ分けのものはデザインを合わせるだとか、本当に基本的な部分です。

無意識にこれをやっている人も多いと思いますが、独学で勉強するなら一度きちんと目を通しておいたほうが良いでしょう。

これに関しては、良くまとめられた本が数多く出ていますので、いくつか紹介します。

    

2-2. デザインのスキル

デザインの基礎知識と何が違うの?と思う人も多いでしょう。
デザインの基礎知識が”基本ルール”とするなら、スキルは単純なデザイン力です。

基本ルールを全て押さえれば、素晴らしいデザインができるというわけではありません。
デザイン力をつけるためには、しっかりとデザインの練習を積んでいくことが重要です。特に独学でデザイナーになる場合、誰かが課題を出して見てくれるわけではないので、自力で管理していかなくてはなりません。

デザインのスキルを身に着けるために良く言われているのは、「デザインを常に見ておくこと」「トレース」です。
Webデザインはすごい勢いでトレンドが変わっていきます。新しい技術や魅せ方も常に増えているため、独学中も、現役になってからも新しいデザインを追い続けなければいけません。
Webデザイナーのための参考サイト集がいくつかあるので、ブックマークしておき、自分の好きなデザインを集めておくと良いでしょう

ある程度集めたら、自分が良いと思ったサイトのデザインを見ながら、同じものを作り「トレース」してみましょう。
サイトの作りや、コンテンツの見せ方、フォントの選び方など、トレースで得られる情報は非常に大きいのです。

デザイナー向け! 参考になるWebデザインのギャラリーサイトまとめ15選!【PC版】【海外系も!】

2-3. デザインツールのスキル


手順が多少前後してしまいますが、トレースする際にはもちろんデザイン用のソフトを使用します。一般的にWebデザインに使われいているソフトは以下です。

  • Photoshop
  • Adobe XD
  • Illustrator
  • Sketch

Sketchが使えるのは現在はMacのみです。XDもMacとWindowsでは機能に少し差があるようです。個人的な印象ですが、Photoshopは画像加工に特化、Illustratorはイラストやアイコンに特化、Adobe XDやSketchはUIデザイン特化といったイメージですね。

少し前まではPhotoshopが主流でしたが、今ではXDやSketchを使用してデザインをするデザイナーも増えてきています。

上記のうちどれか一つ使えればデザインは制作できますが、ゆくゆくのことを考えるとPhotoshop・XD・Sketchのどれかを抑えておくのが良いのではないでしょうか。

Adobe Creative Cloudを購入すれば、PhotoshopとIllustratorとXDを含めたソフト群を使用することができます。
多少値段はしますが、それでも使用できるソフトの量と得られるものを考えれば購入したほうがよいでしょう。Adobe CCでは動画編集ソフトのPremire Proやアニメーションを作成できるAnimate CC(旧Flash)も利用できます。

これらのツールのスキルを高めるにはとにかく触ってみることです。

練習問題や素材つきの参考書なども多くあるので、「トレースを始めようにも使い方がわからない」という方は、入門書から始めるとわかりやすいです。
以下にいくつか参考になる書籍を紹介します。

    

主流なソフトや手法などは、デザインの流行り同様に結構な頻度で移り変わっていきます。よって常に勉強の必要な職種かもしれません。
仕事を継続していけば、自然とそのあたりは身についていくとは思いますが、念のため流行りを抑えるという意識は持っておいたほうが良いです。

2-4. あとはとにかく手を動かす!

(1)デザイン

書籍などで使い方を理解したら、あとはとにかく手を動かしましょう!
デザイン参考サイトなどで優れたデザインや、気になるデザインを収集してとにかくトレースしていきます。

トレースの際に、気を付けてほしいのが“レイヤーをきちんと整理しながらデザインを作ること”です。「見た目さえ整っていればいいじゃん」と思われるかもしれませんが、例えば誰かにコーディングをお願いするときや、PSDを譲渡するときなど、とっちらかったレイヤー構造ではもらった方も困ってしまいます。

職業としてWebデザイナーを選ぶのであれば、こういった外には出ないデータの構造にもしっかりと気を配ったほうが良いでしょう。

(2)HTML&CSS

前述しましたが、HTMLやCSSの知識も身につけておいたほうが良いです。
単純に、自分のカバーできる仕事の範囲が広がるので、仕事をとりやすくなるというのもありますが、実際に自分のデザインがコーディングで実装できるのかどうか、という判断を下すためと言うのもあります。

せっかく気に入ったデザインをして、クライアントからもOKをもらったのに実装ができない!なんてことになったら大変ですよね。
極める必要なないですが、それでもある程度基礎知識くらいは身につけておきましょう。HTMLやCSS,Jqueryに関してはオンライン学習が非常に充実しています。

【初心者向け】Webデザイナー必見!基礎からコーディングを学べるWebサービス!

3. 実際に仕事をとるには?

ある程度スキルが身に着いたと感じてきたら、実際に仕事をやってみましょう。
Webデザイナーはネットさえあればクラウドソージングを利用して仕事をとってくることができます。
クラウドソージングで主要なサービスをいくつかご紹介しておきます。

3-1. クラウドワークス


クラウドソージングの代表ともいえるサービスです。とにかく案件数が多く、バナー作成依頼などの小さな依頼も多くあるため、駆け出しのデザイナーにとっては非常に手を出しやすいサービスです。
日本最大級のクラウドソーシング「クラウドワークス」

3-2. ランサーズ


こちらもクラウドソージングの代表格です。デザイナー向けに細かいカテゴリが分かれていて使いやすいです。案件の量もかなり多いです。
クライアントからの評価がつけられる制度があるため、実績を積めば積むほど仕事が受けやすくなりそうですね。

クラウドソージングなら日本最大級の「ランサーズ」

3-3. チームワーカーズ


フリーランス向けの「サイト運用」にかかわる在宅ワークのサービスです。
サイトの更新作業やメルマガの作成、バナーのデザインなど比較的軽めの作業から受注することができます。
安心できるのはなんといってもクライアントとの間にディレクターが立ってくれることです。自分でクライアントと交渉する必要がありません。
また、一度受注すると最低三か月は継続のため、仕事の予定が立てづらいフリーランスでも安定して受注できるサービスです。

【チームワーカーズ】

4. なかなか仕事が取れない!とれるか不安という方は・・・

4-1. ポートフォリオを用意する

ポートフォリオとはデザイナーの作品集です。
自分のデザインしたものをまとめます。理想は、自分のポートフォリオ用のウェブサイトを用意しておくことです。デザインを見せることもできますし、サイトを作る練習にもなります。

しかし、サーバーと契約したり、ドメインを用意したりと手間もかかります。
今すぐポートフォリオを用意してウェブに公開したい!という方は、作品をGoogleドライブにアップして、そのURLを共有するようにしましょう。

ポートフォリオの準備が出来たら、自分の名刺やクラウドソージングのプロフィール欄や、メッセージでアピールする際などにそのURLを乗せましょう。

ポートフォリオを送ることにより、そのデザイナーの力量が一目でわかります。ある程度できると判断されるようになれば、仕事はとりやすくなるでしょう。

4-2. それでも仕事がなかなかとれない・・・

そんな方は、コンペに参加してみるのも手です。
比較的入賞しやすいコンペに参加し、何か賞をとって実績と作ると良いです。

賞を取るということは、自分以外の第三者から評価されたということです。
どんなに小さいものでも、賞の力は絶大です。

年間を通して数多くのコンペが開催されています。参加しやすいものを選んで応募してみるとよいです。
たとえ賞が取れなかったとしても、何か作品を作ればそれはまたポートフォリオにも載せられます。Webデザイナーは作れば作るほど技術が付きます。
作って損をするということはないのです。とにかく手を動かし、それから動いていきましょう

5. まとめ

今回は独学でWebデザイナーになる方法を紹介しました。
一番大事なことは基礎を抑えて、それからとにかく手を動かすことだと思っています。初めのうちはなかなか自分の思ったようなデザインが出来ずに、もやもやしたり、投げ出したくなってしまうこともあると思いますが、自分の力を信じて続けていきましょう。